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【天使突抜】京都の地名の由来
皆さんこんにちは!
今回のブログは京都にある不思議な地名「天使突抜」をご紹介します。
難読漢字が多い京都の地名ですが、一体なんと読むのでしょうか!?
正解は「天使突抜(てんしつきぬけ)」。
なんとも思い切った名前ですよね。
それでは何故このような地名になったのか説明していきたいと思います。
この地名は豊臣秀吉のある行動によって名付けられたのです。
ちょうど当館の北側に「小川通り」という通りがあります。
この小川通りは小さな川の脇にあったことから名付けられました。そこは多くの茶屋が並んでおり、賑やかな通りでした。
1590年(天正18年)、天下統一を成し遂げた秀吉はこの小川通りに目を付けたのです。
「この小川通りを綾小路通りで終わらせるのはもったいない!ここに新しい通りを作れ!そうすれば上京の賑わいが下京まで流れてくる!」
しかしその道には民家などがすでに建っており、道を通すことなど不可能。
「殿、恐れながら申し上げます。ご命令通り新しい道を通すにもそこは五條天神宮の境内でございます。」
五條天神宮は「少彦名命(すくなひこのみこと)」などが祀られており、「天使の宮(天使社)」と呼ばれ、地元の人からは親しみを込めて「お天使様」と呼ばれていました。
しかし秀吉は聞く耳を持たず。
「突き抜けばよいではないか。かまわん!道を通せ!」
そう言った秀吉は無理矢理道を作ってしまったのです。
現在、天使突抜は西洞院通りと袖小路通りの間に挟まれている、南北に流れる「東中筋通り」の名で残っています。
「仏光寺西洞院西入ル」から「木津屋橋通り」まで続いています。
天使突抜は通りではなく地名なので、一丁目から四丁目までございます。
当館からのアクセス
当館正面玄関を出て右に歩きすぐの四条西洞院の交差点を右に曲がりそのまま南下します。
6分程歩くと仏光寺通りが出てくるので、その交差点を右に曲がるとすぐ左側に東中筋通りが姿を現します。